東京ディズニーリゾートのサステナビリティへの取り組みを紹介

レポート

近年、多くのテーマパークで環境への配慮が重視されるようになっている。「楽しい」だけでなく「どう運営されているか」まで知っておくと、パークの見え方が少し変わってくることもある。東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドグループでも、具体的な数値目標を掲げたサステナビリティへの取り組みが進められているので、実際の内容を整理してみた。

ごみは10種類以上に細かく分別されている

パーク内で発生するごみは、段ボール・生ごみ・植栽ごみ・食用油・PETボトル・プラスチック包材・その他のプラスチック類・コピー用紙・新聞や雑誌・紙コップ・紙パック・空き缶・空きビン・金属類・木くずなど、10種類以上に細かく分別されている。ゲストの目に触れる部分では分別しやすいごみ箱の設置といった工夫があるが、その裏側ではバックヤードでこれだけ細かい分別・リサイクル体制が組まれているというのが実際のところ。

使い捨てプラスチック削減には数値目標がある

オリエンタルランドグループは「OLCグループ環境方針」のもと、使い捨てプラスチックの削減を進めており、2030年までのESGマテリアリティとして「循環型社会」の実現を掲げている。具体的な削減目標は21%とされているが、直近の実績は10.5%にとどまっており、目標達成に向けてはまだ道半ばという状況が公開情報から見えてくる。パーク内でストローの提供方法が変わったり、包装資材が見直されたりしているのは、こうした数値目標を背景にした動きということになる。目標に対して実績がまだ半分にも届いていない点は、裏を返せば今後数年でさらに変化が続く可能性が高いということでもあり、来園のたびにグッズやフードの包装に変化がないか意識してみると、取り組みの進み具合を体感しやすい。

環境方針は資源・エネルギー・生態系まで幅広くカバー

OLCグループの環境への取り組みは、ごみ削減・リサイクルだけにとどまらない。温暖化対策や省エネルギー、水資源の有効利用、生物多様性への配慮、汚染防止、グリーン調達(環境負荷の低い資材・サービスを優先的に選ぶ調達方針)など、幅広い分野を対象とした環境マネジメントの体制が敷かれている。照明・設備の省エネ化が進められているのも、こうした全社的な環境方針の一環と位置づけられる。

緑地保全・生物多様性への配慮も方針に含まれる

OLCグループの環境方針には、生物多様性への配慮や緑地保全も含まれている。パーク周辺の植栽は地域の気候・生態に合わせて計画されており、景観づくりと同時に都市部の緑化やヒートアイランド現象の抑制にも一定の役割を果たしているとされる。パークを訪れた際に目にする緑や植栽も、単なる景観演出だけでなく、こうした環境方針の一部として位置づけられている。

ゲストにもできること

パーク内に設置された分別ごみ箱を活用し、ごみの分別に協力するのが最も基本的な参加方法。マイボトルを持参して給水スポットを利用したり、エコバッグを持参して買い物袋の受け取りを減らしたりするのも身近な取り組みのひとつになる。グッズを選ぶ際に、環境に配慮した素材や仕様の商品を意識的に選ぶという参加の仕方もある。パーク側が掲げる「循環型社会」という大きな目標に対して、ゲスト一人ひとりの小さな協力が積み重なっていく形になっており、楽しみながら環境への意識を持つきっかけにもなる。

今後の進捗を追うなら公式サステナビリティレポートが一次情報

オリエンタルランドは年次で「サステナビリティレポート」をPDF形式で公開しており、環境目標に対する進捗状況が数値付きで確認できる。プラスチック削減率のように、目標に対して実績が下回っている項目も含めて公開されているため、今後どのように取り組みが進んでいくのかを継続的にチェックしたい場合は、公式サイトのサステナビリティページを一次情報として参照するのが確実。数字が公開されているということは、その分だけ取り組みの進捗が第三者から検証可能な状態になっているということでもある。

まとめ

サステナビリティへの取り組みは、これからのテーマパーク運営において欠かせない視点。東京ディズニーリゾートでは10種類以上のごみ分別体制や、2030年までのプラスチック削減目標(21%目標・実績10.5%)、生物多様性への配慮といった、数値や方針を伴った具体的な取り組みが進められている。パークを訪れる際は、アトラクションやグッズだけでなく、こうした裏側の取り組みにも目を向けてみると、また違った楽しみ方ができるかもしれない。

※取り組み内容・数値は今後変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトのサステナビリティレポートでご確認ください。

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